【簡単解説】調停離婚とは？調停離婚のメリット・デメリット
「離婚」は「結婚」の何倍も、何十倍も
労力を使います。
とにかく分かり易く「離婚」を解説します。
あなたの「本物の幸せ」を手に入れてくださいね。
離婚の種類と協議離婚
まず、離婚には
「協議離婚」
「調停離婚」
「審判離婚」
「裁判離婚」
の４種類があります。
「協議離婚」（夫婦間の話し合い）で
離婚が成立しそうにない場合、
この「調停離婚」になる場合が多いです。
「調停離婚」とは、
夫婦のどちらかが、「調停」を申し立てることにより、
裁判所で話し合いが行われる離婚です。
あくまでも、「話し合い」が行われるだけで
必ず「離婚」にたどり着くわけではありません。
ただ、その際「調停員」（第三者）の元
話し合いが行われ、その「話し合い」で決まったこと
などには、法的な強制力があります。
そして、その「話し合い」は、最初に
「調停員（通常男女一人ずつ）」二人と
申し立てた人の三人で話し合い、
その間、申し立てられた人は、
別の控室で待ちます。
その後、申し立てた人と申し立てられた人が
交代して、「調停員」と三人で話します。
控室も別の部屋が用意されるので、
裁判所で夫婦二人が、
顔を合わせることはありません。
（トイレなど控室以外で会ってしまう場合もあります）
モラハラやDVなど
夫婦二人では、話し合いができない場合には
この「調停離婚」となります。
調停離婚のメリット
まず、夫婦で顔を合わせないことが
大きなメリットです。
また、調停にかかる費用が安い
と言うこともメリットです。
その「調停」で2000円程度しかかからず、
「調停期間」が３カ月かかろうが
半年かかろうが、その「調停」が
終わるまで、最初の2000円だけで
その後は、一切、費用が、かかりません。
しかも、「調停」で決まったことには
法的な拘束力があるので、
「公正証書」を作る必要がありません。
「公正証書」は、手数料が、その内容の金額に
よって変わるため、「公正証書」を作る
「協議離婚」より、ずっと安く済むことが
メリットです。
ちなみに、「公正証書」の手数料は、
5000万円までなら5000円～30000円くらい、
1億までなら、43000円です。
ただし、「調停離婚」で弁護士を雇った場合には
その費用が、掛かります。
調停離婚のデメリット
「調停離婚」最大のデメリットは、
離婚まで時間がかかる、と言うことです。
「調停」を申し立ててから、
裁判所へ行くまで（最初の話し合いまで）に
約一か月から一カ月半かかります。
そして、一回の話し合いで「離婚」が決まることは
本当にまれで、
２回目の話し合いまで、また、
一か月ほど待たなければなりません。
そこで、決着しなければ、
さらに、１カ月と、
「離婚」が成立するまでに、
半年から１年かかってしまうことが多いのが、
「調停離婚」最大のデメリットです。
また、「調停離婚」のデメリットとして
こちら側が「調停員」を
選べない。
と言うデメリットがあります。
「調停員」は、離婚の専門家ではありません。
「調停員」の多くは、
裁判所の非常勤職員です。
つまり、離婚の専門家を相手に
話し合いをするわけではなく、
何の知識もない素人相手に
話し合いを進めなければならないと
言うことです。
中には、専門的な知識のある
「調停員」もいますが、
そう言った方をこちらから指名することは
できません。
しかも、「調停員」には、
こちらが傷つくことを
たくさん話さなければなりませんし、
基本、とにかく早く、
この「離婚」を解決させようと
してきますので、
こちらの味方になってくれる
と言うわけではありません。
まとめ
「調停離婚」の場合には、
圧倒的に弁の立つ人の方が
有利になりやすいかもしれません。
なので、弁護士を立ててくる場合も
多いですが、
「調停離婚」を有利に進める
テクニックなどもあります。
多くの費用をかけ、
離婚が成立しても、
離婚後の未来が明るいものでなければ
何の意味もありません。
調停で決まったことには
従わなければなりませんので
調停を申し立てるときも
注意が必要です。
※このブログでは、あくまでも一般的な事例により書かれています。
特異な例など、当てはまらない場合もありますので、
詳しくは、当事務所までご相談ください。
